みなさんはご当地キティのファンの方が運営する《itoyoshi.net》をご存知ですか?
ご当地キティ・ファンサイト多かれど、その写真のクォリティの高さ、そして何よりもご当地キティへの愛に惹かれ、《子猫屋》ではぜひともこのサイトの運営者にお会いしたい!と、スペシャル・インタビューを敢行しました。

はじめに《itoyoshi.net》についてご説明申し上げますと、このサイトはご当地キティファンのitoyoshiさんが、ご自身のご当地キティ・コレクションの紹介のために立ち上げ、itoyoshiさんのお友だちのカメラマンmiikeさんがマスコットの写真を撮影する… という、いわば二人三脚で運営されています。

ということで今回はitoyoshiさんとmiikeさんのお二方に、お話しを伺いました。


きっかけは、“まりもキティ”でした。

―― まずは、ご当地キティを知ったきっかけを。
itoyoshi ちょうど10年前頃、友だちと北海道旅行に行った時に、五稜郭タワーの売店で初めて見ました。
入ってすぐの売店で、まだタワーに上がる前に、“まりもキティ”に引っ掛かっちゃって(笑)

友だちと二人で、「なんだろう?」「おかしくない?」「買う?」とか、めちゃくちゃ盛り上がって、「私、携帯には提げないし、いまさらキティちゃんは…」って言ってたのが、買ってその場で開けて携帯に付けちゃって、それから五稜郭タワーに上ったという…(笑)
上に行ってからも、「これやっぱ可愛いよね〜」とか、そんな話しかしていない(笑)

その後“まりもキティ”を携帯に付けていると、会社の人とかが「あそこで見たよ」とか「お土産で買って来たよ」と、ちょこちょこと貰い始めて。
「信州で見たよ」って噂を聞いて、行ってみたら本当にあったり。
でも最初の頃はまだいっぱい出ていなくて、旅行とか行く先々で探しても、無かったりが多かったんですけど。

あと、その北海道に一緒に行った友だちやその家族が旅行が好きで、どこかに行く度に自分の分と私の分と買ってきてくれて、自分でもどこかへ行った時は買って、最初の40個くらいは、その調子で集まって(笑)

―― その当時、周りにもご当地キティを集めている人はいましたか?
itoyoshi その友だちだけです。
二人だけの、小さなブームで。

ただその当時はベーシックなデザインのマスコットが多くて、“まりもキティ”ほど自分にヒットするものが無く、「青森のほっぺの赤いりんご(“みちのくりんごキティ”)くらいだよね〜」とか、手厳しいことを二人で言ってました(笑)

それからは見つけたらただ全部買うのではなく、面白いのだけを買うようになって、数も落ち着いた時に、そうだ、せっかく40個も集めたんだから、写真に撮ろう! と。
それでmiikeさんに「ホームページ作ってあげるから、かわりに写真撮って〜」ってお願いしたんです(笑)

―― それは集め始めて、どれくらい経ってですか?
miike 最初に写真に撮ったのが、2004年です。
itoyoshi 使っていくうちにマスコットの色が剥げてきたりするんで、記念に残しておきたかったんです。
最初は自分で撮ろうとしたものの、小さくて、きれいに撮れなくて。
その時はデジカメではなかったので、写真が出来上がったらボケボケだったみたいな。
―― その時からジオラマみたいにして撮ってたんですか?
miike 初めは単にマスコットを撮ってただけです。
itoyoshi ただ、私と友だちの個人的趣味だけでmiikeさんに撮影してもらうのは申し訳ないので、ホームページで紹介しようと。

その際、他のホームページを見たら、みんな正面しか撮ってなくて、あ〜、これは裏とか横もいいのに〜って、「できれば裏面も撮影してください」ってmiikeさんにお願いして。それをホームページに載せたら、見た方から「裏が見られてヨカッタ」とか、思いの外反響があって。
40個上げたらやめるつもりでいたのが、「次のは無いんですか?」っていうメッセージが来たり、1日1個上げていたのを、面倒くさくて停まったりすると、「心配してます」みたいなメッセージが来たりもして、これはまずいかな… って思ってた矢先、ホームページを見た友だちが、「そんなにちゃんと写真撮ってくれるなら」って、買ってきてくれたり。自分もハマってるんですけど、買ってきてくれる人もハマるみたいで(笑)
男性の方は特に、コレクション魂に火がつくみたいな。
要らないって言ったのに、全色買ってくれたり(笑)

あと自分が仕事で出張することが多かったので、出張先でも買ってきて。
それから異常な増え方しましたね。

―― いま全部でいくつくらいお持ちですか?
itoyoshi 1,000…(笑)
いまホームページに上がっているのが800点くらいで、残りを撮影してもらって1,000。

ただ、行ってない県とか、いまだに無い県とかあるんです。
出張で行くような場所、関東から旅行で行きやすい場所のは多いんですけど、丸々無かったりする縁のない県とかあって、全国制覇してないんです。

―― 集めているアイテムは?
itoyoshi 基本的に根付けです。
全部実用なので、色が剥げる前に写真に撮って(笑)
 

身近なものを使って撮ってます。

―― ジオラマはいつ頃から?
miike 初めてが、弥次喜多だったんです。
撮影的には、3回目か4回目くらいに。

最初は40個の1回こっきりで終わる筈だったのが、終わらなくなって(笑)
「今度はこれね」って弥次さん喜多さんを渡された時に、2つあるから旅に出したら面白いかな… って思って。
バックを替えるだけなら簡単だから、風景カレンダーを持ってきて、弥次さん喜多さんのキティちゃんが旅に出ましたよっていうのを、オマケに付けたんです。

itoyoshi それで「これ面白いね〜」ってホームページに載せたら、反響が大きかった。

背景のカレンダーもちょっとずつずらしてあったので、最初川を歩いていて、その先に桜が咲いてた〜 そんな構成にして。
それからインドの背景で、ちょっと遠くまで来ちゃったな〜、いまインドにいるらしい… みたいにしたら、わ〜っと反響が来て。

で、そこからそういうふうに撮ってくださいとは言ってないんですけど、、、

miike

それが段々病みつきになってきて(笑)

このボートのキティちゃんは、水の上をすいすい漕いでる感じですけど、いいちこの瓶なんです(笑)

―― 普段の生活の中から、これはキティ撮影に使えるぞ! とか、常に考えて?
miike そうです(笑)
これは使えるな、捨てないでとっておこうとか(笑)

キティは小さくて場所をとらないんで、本当に身近な物を使って撮ってます。
100円ショップとか行ったついでにも、ああ、これはなんか使えるかな〜とか。
itoyoshi 写真が上がってきても、それをどう撮ったかは私は全然わからない(笑)
miike これは、フォアローゼスの瓶です。
―― だから見覚えがあるんだ〜(笑)
お酒の瓶ばっかりだね。
一同 爆笑
itoyoshi でもこれはキティちゃんも可愛くて好評で。
クリスマスカードに! って要望もあって。
miike でも酒瓶(笑)
 

撮り手としては、
  マスコットのクォリティの高さにシビレるんです。

―― 撮影した写真に対して、加工とかはするんですか?
miike CGはしないです。
撮ったままで、ゴミ取りと、トリミングだけ。
itoyoshi ほとんどトリミングもしてないです。
miike itoyoshiさんの方から、これをこういうふうに撮ってくれとかの指示もないですし、こちらも好きなように、これは撮りたいなってものしか撮影してないです。

撮り手としては、マスコットのクォリティの高さにシビレるんですね。
ラーメンの、チャーシュー2枚入ってる〜! とか。
冷麺に、スイカちゃんと入ってる〜! とか。
裏返したら、ちゃんと文字まで入ってる〜! とか。

作り込みがすごいんで、撮る側はそれをちゃんと見せたいって思うんですよ。
ここまで作ってくれるなら、ちゃんと撮ろうじゃないですか! …挑戦状を叩きつけられたみたいな(笑)

itoyoshi コレクターの方は、あんまりパッケージから出さなかったりとか、特にファスナーマスコットだと裏面を見てない方が多くて、な〜んで開けないんだろう !? 裏にこんないいことがあるのに! って思っていて。

もちろん正面が可愛いんですけど、一番最初に買った友だちとは、横から見るとこんなワザがあるとか、いちいち細かく見て「ここよくできてるよね〜」みたいなことで盛り上がっていたので、それをやっぱりちゃんと出したいから、プロのカメラマンに撮ってもらおうって(笑)
―― 話を聞いているだけで、うれしくなります。
ありがとうございます。
itoyoshi 買ってきてくれる方も「ココがイイんだよ」とか、私より先に観察してて、「ココ、写真に撮った方がいいよ」とか言ってくるようになったりして、うるさいよ! みたいな(爆)
―― 座りが悪いマスコットとか、撮るのに時間が掛かる物もあるでしょう。
miike あります。
丸い物とか、光ってる物とか。透明のものも。
―― ご当地キティのマスコットで、個人的に気に入っている物は?
itoyoshi 初期の“小田原のかまぼこ”!
引っ張るとにゅっと出るところが(笑)
初めて動くのを見たので、強烈でしたね。
miike これどうやって撮る? って訊いたら、「にゅっと出るから、引っ張って出して撮って」って。
ひとりで撮影してるので、大変でした(笑)
―― 手が写っちゃうし(笑)

これだけ小さい被写体なのに、あおりをかけて撮影したりするのも大変ですよね。
miike ありがとうございます。大変です。
―― セットに使っているリンゴなんかも、きれいなリンゴを選んで買って来ないとならないし(笑)
写真を見てると、苦労が偲ばれます。
itoyoshi 自分ではあんまり好きじゃないなって思ってるマスコットなんかでも、写真になってくるとすごく好きになったりします。
楽しんでる感がありますよね。
 

キティちゃんとミミィちゃん、
  姉妹揃ってるご当地キティがいいです。

―― 最後に、一ご当地キティファンとして、ご当地キティに対する要望とかあれば。
itoyoshi もうちょっと発売が少ないとうれしいです。
一同 爆笑
itoyoshi 追いつかないです(笑)
たくさん出るのはうれしいんですけど、いいなと思ってた物が、買おうとしたらもう売ってなかったとか。
場末のお土産屋さんを探してみたりして(笑)
オークションで買うのも嫌だし、そこで価値が上がっちゃうのも嫌なので。。。

あと、私の周りでは、キティちゃんとミミィちゃん、姉妹揃ってるやつがイイよね… ってよく話に出ます。
エビフライ(“名古屋ウマイもんVol.2 エビフライ”)みたいに、二人入ってるのがもっと出ればいいのにって。

―― 営業や企画の担当がこれを読んで、キティとミミィの揃ったマスコットが、ある時期いっぱい増えるかもしれません(笑)

そうそう、今年は《ご当地キティ10周年》で、“まりもキティ”が復活してます。
itoyoshi あ! じゃあ北海道へ行かないと!!(笑)

こうしてインタビューは、楽しい時間のうちに過ぎました。
itoyoshiさん、miikeさん、本当にありがとうございました。
これからも愛ある素敵な写真、楽しみにしています。
そしていつまでも、ご当地キティをよろしくお願いします。
 

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